Vol.5 少年の心で描くミリタリー絵師〜上田 信 JPAL Archive Vol.5 —上田 信 静岡県清水市にあるフェルケール博物館で、上田信展を開催している期間に上田信を訪ねた。その日、上田信は常に笑みをたたえ、次々、訪れる人に応対していた。穏やかな性格が表情にに …
特別インタビュー 〜高野耕太郎氏 特別インタビュー〜高野耕太郎氏 「JPAL紀伊國屋展2016 in NEW YORK」を開催した 紀伊國屋書店ニューヨーク本店ストアマネジャー・高野耕太郎氏に、 作品展のこと、日本の文化のこと、アメリカ人の印象などをうか …
田河水泡先生との思い出〜都築進 コラム 田河水泡先生との思い出〜都築進 いつの間にか弟子になっていた 私は子供の頃から「大人になったら漫画家になるんだ」という夢を持っていました。その夢が叶い、戦後、名古屋で中日新聞に四コマの連載漫画を描いていました。そ …
長岡秀星先生によせて 訃報/長岡秀星先生によせて 先だってこのサイトでもお知らせしました通り、2015年6月23日に、本出版美術家連盟の名誉会員長岡秀星先生が、心筋梗塞のため亡くなられました。享年78歳でした。 1970年渡米以来カーペンター …
細谷正充の挿画コラム【3】生頼範義 生頼範義の挿絵の魅力 子供の時から小説の挿絵が好きだったが、作者の名前を意識するようになったのは、いつ頃だったろうか。はっきりとこれと指摘できないが、生頼範義が、そのひとりであったことは間違いない。中学一年生で読んだ、平 …
Vol.4 権力が強ければ強いほど、筆に力がこもる〜土田直敏 JPAL Archive Vol.4 —土田直敏 政治漫画家、風刺漫画家の第一人者として知られる土田直敏。 爽やかな日、海近くにある瀟洒な自宅に土田を訪ねた。出迎える土田には、 どっしりと鷹揚な雰囲気が漂っていた。記者が …
細谷正充の挿画コラム【2】堂昌一 堂昌一の挿絵本 昔から挿絵の人気は高いが、それに反比例するように挿絵の本は少ない。まあ、絵が主体となるため、どうしても値段が高くなってしまうし、それでも買うというコアなファンは少ないので、商業的に難しいものがあるのだろう …
Vol.3 戦艦大和が私に描かせた〜水野行雄 JPAL Archive Vol.3 —水野行雄 艦艇画家として礎を築き、「戦艦大和」の第一人者として知られる水野行雄。日本出版美術家連盟展会期中、水野に会うべく、東京・日本橋にあるギャラリーを訪れた。水野は自分の作品を …
絵画でみる「聖書物語」と「古事記」の世界展 梅田紀代志の壮大なスケールの歴史絵巻、圧巻のデッサン力。絵画でみる「聖書物語」と「古事記」の世界展が、練馬区立美術館にて2014年12月16日〜21日まで開催されました。精密に描かれた梅田紀代志の絵は、書籍でもご覧いただ …
細谷正充の挿画コラム【1】岩田専太郎 岩田専太郎の絵の人気 日本出版美術家連盟の賛助会員の、細谷正充と申します。本業は文芸評論家です。ちょっとした縁があり、今回より挿絵に関するコラムの連載を始めることになりました。といっても絵に関しては素人なので、軽い読み物 …
~鋼(はがね)の超絶技巧画報~ 髙荷義之展 ボックスアートの絵師・髙荷義之に会うべく東京文京区にある弥生美術館を訪れた。美術館の中で、髙荷はカメラの被写体となっており、自分自身が描いた迫力ある原画に囲まれ、やや高揚しているように思われた。 少年の冒険心を掻き立 …
Vol.2 時代考証力こそが時代小説挿絵画家の力〜堂昌一 JPAL Archive Vol.2 —堂昌一 時代考証力に優れ、丁寧でリアル、 見応えのある時代小説挿絵を描き、 多くの作家とコンビを組んで名作を生み出す。 ●股旅物の魅力に出会う 昭和40 年代の堂は、時代小説の中で …
Vol.1 レコードジャケットとの出会い〜長岡秀星 JPAL Archive Vol.1 —長岡秀星 Eartg,Wind & Fireなどのレコードジャケットで 世界的にその名を知られ、 その幻想的な作風で魅了し続ける。 ●アメリカ社会のイラストレーション ―― …