名刀伝〜傑作日本刀小説アンソロジー
刀は武器でありながら、芸術品とされる美しさを併せ持ち、
のみならず霊気を帯びて邪を払い、帯びる武将の命をも守るという。
武人はそれを「名刀」と尊んで佩刀とし、刀工は命を賭けて刀を作ってきた─。
そうした名刀たちの来歴や人々との不可思議な縁を、名だたる小説家たちが描いた傑作短編を集めました。
浅田次郎「小鍛冶」、山本兼一「うわき国広」、東郷隆「にっかり」、
津本陽「明治兜割り」に、文庫初収録となる好村兼一「朝右衛門の刀簞笥」、
羽山信樹「抜国吉」、白石一郎「槍は日本号」を収録。
日本刀の持つ奥深い世界と、小説の「切れ味」をご堪能ください。
連盟賛助会員の細谷 正充が編さんしています。