75周年記念展ワークショップ『著作権講演会:石井鶴三挿絵事件について』
著作権講演会
作家と挿絵画家が対立?
石井鶴三挿絵事件を知っていますか?
講師:出口智之 文学博士・東京大学准教授
石井鶴三は、挿絵画家としてだけでなく、彫刻家、版画家、洋画家として、幅広く活躍した芸術家です。
その石井鶴三が自身が手掛けた挿絵の画集を出版したことにより、『大菩薩峠』の作家 中里介山に訴えられた事件があります。
いったい挿絵は誰のものなのか?作家の物語をもとに描かれた挿絵は作家のものだとする中里介山の主張と、挿絵画家独自権利を主張した石井鶴三の攻防は、その後の世論の価値観を変え、著作権を持つ画家たちの立場の転換点となりました。
文学と挿絵の関係に造詣の深い文学博士 出口智之氏を講師に迎えて、大正昭和にまたがる挿絵画家のお話をわかりやすく話していただきます。
石井鶴三画「大菩薩峠」無明の卷51回挿絵 (『東京日日新聞』大正4年3月5日、『石井鶴三全集』第3巻より転載)
*本講演は著作権問題について触れますが、講師は文学の研究家です。著作権法についてレクチャーする性質のものではありません。
予約
現在、予約受付期間ではありません。