なかの真実のニューヨーク体験記 in JPAL NY展

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2016年7月19日から7月28日まで、「JPAL紀伊國屋展2016 in NEW YORK」(以下NY展)に、設営スタッフとしてNYに滞在した。英語は全く話せず、聞き取ることも苦手。それでも「スタッフとして現地に行ってみる?」と、NY展運営代表の星恵美子先生に質問されたその場で「はい」と即答するほど、海外での展示は魅力的で、その現場を自分の目で見たかった。
20日に上田信先生のサイン会を開催。5月に発行した「上田信画集 キャラクターメカニック・サンライズ編」や、「世界の戦車メカニカル大図鑑」(どちらも大日本絵画発行)などの画集、資料本をお買い上げになったお客様から、サインとガンダムやザク、日本の戦闘機などのイラストをリクエストされ、その場でサクサク描く上田先生。その様子はまるでライブペインティング。あっという間に細かく描き込まれ、その技に驚かされた。記念撮影やお話をされたり、上田先生もお客様も笑顔でサイン会を楽しまれていた。img_0151
展示設営は21日と26日に、星先生と二人で取りかかった。日本とは額も、絵を取り付ける金具も違うことなど、実際に見てみないと分からない。少し戸惑いつつも、無事設営を終えることができた。
観光では多くの場所を見て回ったが、特に印象に残っているのは自然史博物館、ブライアント・パーク、ブルックリンから覗くマンハッタンの夜景、この3つだ。自然史博物館で展示されている恐竜の骨の8割は本物だという。巨大で力強い、このいきものたちが本当に実在していた! と、胸躍らせながら、広い館内を歩き回った。メトロポリタン美術館やMoMAもそうだが、近寄ったりその場にしばらく居ても、スケッチ、写真撮影(動画はNG)をしても、注意されることはない。大胆に惜しげもなく公開している、その心意気が気持ちいい。img_0391
紀伊國屋書店NY本店目の前に位置するブライアント・パークは、市民の憩いの場だ。食事に会話や読書、卓球を楽しんだりと、多くの人々が自由に過ごしている。人間は平等に誰もが楽しむ権利を持っているのだと、実感することができる空間だ。
ブルックリン在住の友人と再会し、ウィリアムズバーグを案内してもらう。イースト・リバー・ステート・パークから眺める夕暮れ時のマンハッタンは、幻想的な美しさで思わず目頭が熱くなる。夜は牡蛎がおいしいお店で食事をしながら、NYでの生活はどうかと尋ねた。小さい声だと話を聞いてくれないこと、目的を持たずに過ごしていたら、簡単に堕落してしまう街だ、と語る友人の言葉が心に残る。観光客として訪れるには誰もがウェルカムだったが、この国で生活することは楽しいことばかりではないらしい。遊び半分では生きていけない厳しい社会。だからこそ、この土地には「本物」が集まるのだろう。そしてそれらを支えているのは様々な職業、多種多様な人々だ。これがNYか…、と実感し帰国した。

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写真・文/なかの真実(JPAL会員)